“初の死亡例” 野良猫から感染した?人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」とは?

今回は、ニュースでも話題になった犬・猫から感染する病気コリネバクテリウム・ウルセランス感染症についてお話したいと思います。

福岡県在住の60代女性が、2016年にこの病気に感染し亡くなっていたことが、2018年1月15日に分かりました。

2017年11月までに感染したという報告が25件あったそうですが、亡くなった例は今回が初めてということです。
亡くなった女性は、野良猫にご飯をあげていた際に感染したとみられています。

今までは亡くなった人がいなかったため、注目されなかったこの病気ですが、意外と身近にある病気ですので、私たちも感染してしまう可能性は十分にあります。
感染してしまうことがないように、この病気について詳しく知っておきましょう(^^♪

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コリネバクテリウム・ウルセランス感染症とは?

(コリネバクテリウム・ウルセランス感染症→とっても名前が長いので、以下“当感染症”といいます。
当感染症は、“コリネバクテリウム・ウルセランス菌”がという細菌に感染することにより、引き起こされる病気です。

この原因菌は、“ジフテリア菌”という細菌と同じ属に分類され、症状もよく似ています。
ジフテリアについては、昔は流行していて感染者も多くいましたが、ワクチン接種が行われるようになってからほとんど見られなくなった病気です。

感染経路

当感染症の主な感染経路は、すでに原因菌を持っている犬・猫などの愛玩動物や牛などの家畜動物直接接触することです。
原因菌は、感染動物の鼻水やくしゃみの中に含まれていると考えられています。

今回の亡くなった女性の件においては、野良猫へご飯をあげている際に感染したといわれていますが、すべての野良猫が原因菌を持っているかは、検査をしてみないと分かりません。

菌を持っているか、持っていないかは見た目で判断することは不可能に近いと思われますので、なるべく野良猫には近づかない方がいいと思います。

また、おうちの中で飼われている犬や猫が、この菌を持っているか不安という飼い主さんも多くいらっしゃると思いますが、
これまで人が感染した報告の中にも、飼育動物から感染してしまったという症例があるようなので、例え、ほとんど外に出ない犬や猫の場合も菌を持っている可能性があるということを理解しておいてください。

症状

が当感染症に感染した場合、以下のような症状が現れます。
〇風邪症状
〇咳
〇喉の痛み
〇重症になると呼吸困難
〇皮膚炎
〇リンパ節が腫れる など

動物が感染した場合も、人と同様に主に風邪症状や皮膚炎が見られます。しかし、風邪症状や皮膚炎が現れる病気は他にもありますので、症状が見られるからと言って、この病気に感染しているとは限りません。

治療法

当感染症の治療には、人も動物も抗生物質の投与が効果的です。
早期に発見し、治療を行えば回復する見込みは十分にあります。

ご自身または、ご自宅のわんちゃん・猫ちゃんに思い当たる症状がありましたら、早めに受診をしてください。

予防法

当感染症の最も有効な予防法は、手洗い過度なスキンシップを避けることです。
特に、風邪症状や皮膚炎が現れている犬・猫に触った場合は、十分な手洗いと消毒(一般的なアルコール消毒でも可)を行うことが重要です。

また、愛するペットといえども、キスや一緒に寝るなどの過度なスキンシップは避けましょう
大切な家族の一員ではありますが、やはり犬や猫は人と違う動物ですので、当感染症いがいにも、人にとって悪い菌やウイルスを持っている可能性があります
いくら可愛くても一定の距離をとりながら接することを心掛けましょう。

人に対する当感染症のワクチンについては、定期的な予防接種の対象である3種または4種ワクチンの中にジフテリア菌を予防できるものが含まれているため、当感染症においてもこちらのワクチンで予防ができるとのことです。

まとめ

今回は、ニュースで取り上げられた「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」についてお話させていただきました。
私も知らなかった病気で、動物病院に勤めていた時も一度も出会わなかった病気です。

そこまで頻繁に起こる病気ではないようですが、亡くなった方もいらっしゃいますので、これから用心していかなければいけない病気のひとつですね。
ペットと人の間には、他にもうつしあってしまう病気がたくさんあります。当感染症だけでなく、ほかの人獣共通感染症についても知識を十分に持っていてください🐶🐱

※犬の人獣共通感染症についてはこちら
※猫の人獣共通感染症についてはこちら


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