愛知県でも発見!人にも感染するエキノコックスとは?

皆さん、「エキノコックス」って知っていますか?
「えっ、なに?駅のコックさん?」「新種のキノコ?」😄

いえいえ!!
寄生虫の種類です😱

エキノコックスは、主にキツネや犬に寄生し、今まで北海道の一部の地域でしか確認されていなかったのですが、なんと愛知県の知多半島でも発見されたということが3月末のニュースに載っていました。(詳しくはこちらのニュースへ)

しかも、この寄生虫…人にも感染してしまう人獣共通感染症です!!
(犬の人獣共通感染症についてはこちら
(猫の人獣共通感染症についてはこちら

エキノコックスとはどのような寄生虫でどのような症状が現れるのか?また、予防法はあるのか?

今回は、「エキノコックス症」について詳しくご説明いたします!

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エキノコックス症とは

エキノコックスは、別名「多包条虫」と呼ばれ、頭に4つの吸盤と額嘴(がくし:鉤のようなもの)を持つ体長5㎜ほどの寄生虫です。
サナダムシの仲間です。

感染経路は、環境中にいるエキノコックスの虫卵をネズミが摂取し、そのネズミをキツネや犬が捕食します。

キツネや犬の体内に入り込んだエキノコックスは腸に寄生し、ウンチの中に虫卵を排出します。

人は、排出された虫卵を口から接種することで「エキノコックス症」に感染します。

日本では、キタキツネに寄生している場合が多いため、今まで北海道でしか確認されていなかったのですが、今回、愛知県・知多半島で捕獲された野犬3頭からエキノコックスの寄生が確認されました。

どうして愛知県の犬に寄生していたのかは分かりませんが、今後、日本全体に広がっていくことが危惧されます。

症状について

エキノコックス症に感染した場合、犬・人に現れる症状はそれぞれ異なります。
また、猫にも寄生するのか以下で解説いたします!

犬が感染した場合

エキノコックスは、キツネや犬にとっては病原性が低いため、犬が感染しても無症状の場合が多いです。

症状が出たとしたとしても、粘液状の軟便や軽い下痢程度で、エキノコックス症特有の症状というものはありません。

そのため、飼い主さんは愛犬がエキノコックス症にかかっていても気付くことが難しいです。

飼い主さんが知らない間にも、愛犬は糞便中に虫卵を排出し続けるため、飼い主さんが感染してしまうリスクが高まってしまいます

人が感染した場合

人がエキノコックス症に感染した場合は、非常に重篤な症状が現れます。

しかし、エキノコックスが寄生してすぐに症状が現れるわけではありません。

初期症状が現れるまでに、大人で10年以上、子供で5年以上かかります。
その間は無症状なため、自分の体に寄生虫が寄生しているなんて思いもしません。

人の体に入り込んだエキノコックスは、肝臓に住み着き、少しずつ蝕んでいきます。

最初は、肝臓に小さな”のう胞”(水風船みたいなもの)をたくさん作ります。
自覚症状として、上腹部のハリ・不快感を感じます。

のう胞がだんだん大きくなると、肝機能障害が起こり、腹部の痛みや発熱、黄疸などの症状が現れるようになります。

時には、のう胞が破れて血液中に幼虫が入り込み、脳や肺に移行してしまうことがあります。

脳に入り込んだ場合は頭痛や意識障害など、肺に入り込んだ場合は喀血(口から血を出す)や呼吸困難などの症状が現れます。

治療をせずに放置していると、肝硬変や肝機能不全、ショック症状などが現れ、90%の確率で亡くなってしまいます

猫に寄生した場合

「エキノコックス=犬の寄生虫」というイメージですが、猫にも寄生します

猫に寄生した場合、犬と同様に無症状の場合が多く、症状が現れたとしても粘液状の軟便や軽い下痢程度です。

最近までは、猫の腸内でエキノコックスが成長し卵を産むことはないと言われていましたが、北海道に住んでいる猫の糞便中から虫卵が発見されました。

そのため、猫も人へうつしてしまう感染源となってしまいます。

治療法について

犬・猫の場合

動物病院で処方される駆虫薬を飲ませることで駆除することができます。

人の場合

有効的な治療法は肝臓の摘出手術です。
早期発見された場合は快方に向かいますが、すでに進行し切除できない場合は完治することは難しく、5年間で70%、10年間で94%の確率で亡くなってしまいます

予防法について

犬・猫の場合

〇放し飼いにしない(ねずみを捕食させないために)
〇井戸水や水たまりの水を飲ませない
〇拾い食いをさせない
〇特に北海道など感染が確認されている場所に住む・行くときはあらかじめ駆虫薬を飲ませる
〇定期的に糞便検査をうける

犬や猫の場合、とにかく感染源であるネズミと接触させないことです。
ネズミ自体を捕食しなくても、ネズミが生活している環境中にも虫卵がある可能性がありますので、散歩中も虫卵を口にしてしまわないように注意が必要です。

愛犬や愛猫が感染している場合は、飼い主さんに危険が及びますので、定期的に検査をして早期発見・早期駆除ができるようにしましょう。

人の場合

〇山菜や野菜など、家庭栽培や自然に生えているものはよく洗うか、加熱して食べる
〇井戸水や小川の水など、消毒されていない水は飲まない
〇野良犬や野良猫などに触らない
〇愛犬や愛猫のトイレ処理のあとはよく手を洗う

人は効果的な予防薬がありませんので、絶対に虫卵を口にしないようにしなければなりません。

愛する家族の一員のわんちゃんや猫ちゃんであっても、時には感染源となってしまうことがありますので、自分の身を守るためにも、愛犬や愛猫を触ったら手を洗うようにしましょう

まとめ

あまりメジャーではない「エキノコックス症」ですが、人が感染してしまうと命を落としてしまうこともある、とても危険な病気です。

北海道の方は、この病気について周知されているとは思うのですが、今回、愛知県で発見されたことから、今後は日本に住むすべての方が知っておかなければなりません

病気にならないためには病気のことを良く知り、予防することが重要です。

今までこの病気について知らなかった方はぜひ、「エキノコックス症」について覚えていてください🎵


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