ネズミから感染!人にもうつる「犬レプトスピラ症」とは?

今回は、犬の混合ワクチンで予防できる病気犬レプトスピラ症についてお話いたします。
この病気で“犬のワクチンで予防できる病気シリーズ”最後となります(*^^)v

この病気は、そこまで頻繁に起こる感染症ではありませんが、発症してしまうと命に関わるほど重症化する恐ろしい病気であり、さらに、人にも感染してしまう人獣共通感染症です。

愛するわんちゃんと飼い主さん、どちらも守るためにこの病気について知識を身に着けておきましょう♪

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犬レプトスピラ症とは?原因と感染経路

犬レプトスピラ症は、“病原性レプトスピラ菌”という細菌に感染してしまうことで起こる感染症です。

人にもうつる人獣共通感染症の1つであり、人への感染は、ブラジル・タイ・フィリピンなどの亜熱帯の国々で多く確認されています。日本においては、1970年代までは亡くなった方も多くいましたが、近年は、この病気の患者数はかなり減少しています。
しかし、減少しているからといって安心はできません。

この病気の感染源は、主に「ネズミの尿」です。
病原性レプトスピラ菌は、ネズミには悪さをしないので、ネズミは感染しても何の症状も出ませんが、生きている間、ずっと尿から菌を排出します。
※ネズミ以外にも、タヌキやイノシシなども保菌している場合があります。

そのため、ネズミの尿が付着し汚染した、土や水たまりに犬が触れることで感染してしまうのです。
感染してしまった犬の尿の中にも、菌は含まれている
ため、飼い主さんはご自分のわんちゃんから病気をもらってしまう場合が多いと思います。

しかし、普通に暮らしていてネズミに遭遇することって、そんなにありませんよね?
私の家は、田舎で自然がとても多いのですが人生で1~2回くらいしか見たことありません。
散歩コースも車が多く走る場所かつ歩道もきれいに舗装されているので、ネズミの尿に触れ合う機会ってほとんどないのでは?と思っています(絶対ではないですが…)

私みたいな生活環境の方ももちろん注意しなければいけませんが、特に警戒しなければいけない特徴として、以下の点が挙げられます。
〇猟犬
〇散歩コースが、山の中や草むらなど自然が多い場所
〇家のまわりでネズミを見かける
 など

症状

犬レプトスピラ症の犬に起こる症状は、不顕性型・出血型・黄疸型の3タイプに分類されます。

不顕性型

多くの場合、感染しても症状が全く出ない不顕性型であり、自然に治ります
しかし、感染している間は、尿中に菌を排出しているため感染源となり、他のわんちゃんや飼い主さんにうつしてしまうことがあります。

出血型

出血型はさらに、カニコーラとヘブドマディスの2タイプに分類されます。

カニコーラ

〇発熱
〇食欲不振
〇元気がなくなる
〇歯肉からの出血
〇尿毒症 など

ヘブドマディス

〇発熱
〇食欲不振
〇元気がなくなる
〇腎炎
〇肝炎 など

黄疸型

黄疸型は、コペンハーゲニーの1タイプです。

コペンハーゲニー

〇黄疸(白目部分や歯茎などの粘膜が黄色くなる)
〇口の粘膜や歯茎からの出血
〇下痢
〇嘔吐
〇口内炎 など

症状が現れてしまうと出血型・黄疸型ともに、亡くなってしまう確率が非常に高く、特に黄疸型は、急激に症状が悪化し、突然亡くなってしまうことがあります。

が犬レプトスピラ症に感染してしまった場合は、軽い風邪症状のみで回復することもありますが、黄疸・出血・腎障害・肝障害などの症状が現れる「ワイル病」を引き起こすことがあります。

ワイル病は、早期に治療を行わないと20~30%の確率で亡くなってしまう恐ろしい病気ですので、思い当たる症状がありましたら早めに受診をしてください。

治療法

病原体レプトスピラ菌は、動物病院で行う検査で簡単に見つけることができ、感染していることが確認されたら、主に抗生剤の投与により治療を行います。

人が感染した際も、抗生剤の投与が行われますが、人においては初期症状だけでは、特徴的な症状がないため、レプトスピラ症(ワイル病)と診断されないかもしれません。(ただの風邪ですね、と言われるかもしれません)

もし、ご自宅のわんちゃんが感染していると診断されていたら、そのことを必ずお医者さんに伝えてくださいね

予防法

犬レプトスピラ症の効果的な予防法は、混合ワクチン接種です。
(混合ワクチン接種についてはこちらの記事へ!!)
特に、お家に迎えてすぐの子犬については、適切な時期と回数、ワクチンを打つ必要があります。
(ワクチン接種プログラムについてはこちらの記事へ!!)

症状が現れる犬レプトスピラ症には、カニコーラ・ヘブドマディス・コペンハーゲニーという3タイプがありますが、この3タイプ全てに対応するワクチンは、一番多い「9種ワクチン」しかありません。

もちろん、予防できる種類数が多いと感染する確率も低下させることができるので安心なのですが、種類が多い分、犬の体に大きな負担を与えますし、コスト的にも高くなってしまいます。
そのため、生活環境に重点を置き、獣医師さんとよく相談をしてから何種のワクチンを接種するのか決めてください。

まとめ

非常に亡くなっていします確率が高い病気「犬レプトスピラ症」は、わんちゃんだけでなく、私たち飼い主も警戒しなければならない病気です。

“ネズミが原因”と聞いて、身近に感じられない方も多くいらっしゃると思いますが、このような恐ろしい病気があるということを知っているだけでも、予防や早期発見に繋がると思いますので、ぜひ、覚えておいてくださいね☺
飼い主さんとわんちゃんが健康的に暮らせますように✨


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